戦略見直し会議の議事録
●戦略の見直し会議は定期的に実施しましょう。
BSCをスタートした年は、少なくとも四半期に1回は戦略を見直しましょう。
それは、なぜかといいますと戦略目標が適切でない、KPIが不十分、目標の設定が甘い、アクションが実行されていない。要するに戦略がプアーだからです。
BSCマネジメントで3年目に入れば戦略の見直しをどの時期に行えば良いかは、自ずと分かってきます。
また、何を議論すれば良いかも分かってきます。継続することで
すべてが分かってくるのです。それまで我慢して、頑張って取り組み
ましょう。
戦略の見直し会議では、戦略マップが主になります。そこに戦略の
実行結果が現れているからです。それくらい戦略マップが信頼
出来るものになる様、真剣に取り組むことが大切です。
●戦略見直し会議で行うべき事の事例を説明します。
まず戦略の実行状況を報告します。
前回の戦略見直し会議からの進捗と変化、活動不足と思惑違いを
洗い出します。
●業務プロセスの視点の戦略目標・KPIに注目します・
1、活動が出来たので成果が出た。
2、活動が出来たのに成果が出なかった。
3、活動出来ていないのに成果が出た。
4、活動出来ていないから成果が出ない。
2〜4については問題です。
●顧客の視点の戦略目標・KPIでシナリオ通りに進捗していない
原因と結果
1、セグメント顧客のニーズと満足度を満たす戦術即ち、価値提案
は出来たか。
2、セグメント顧客のニーズを捉える活動は出来たか。
3、セグメント顧客のニーズの変化はないか。
4、セグメント顧客は満足しているか。
以上の話し合いをします。
●人材と変革の視点の戦略目標・KPIは予定通り進捗しているか
1、業務プロセスの視点の戦略目標をドライブできた戦略目標は
何か。即ち効果の出た戦略目標は何か。
2、業務プロセスの視点の戦略目標をドライブできたなかった
戦略目標は何か。即ち効果の出なかった戦略目標は何か。
当然長期的な視野にたって判断すべき事も有ります。
●財務が未達成の原因が何処にあるのかを見極め、挽回する為の
戦略を検討します。
1、活動不足による未達成の場合の対応。
2、セグメント顧客の齟齬による未達成の場合の対応。
3、外的要因によるときの未達成の対応。
以上、戦略実行状況を報告し何をどうすべきかの議論に入ります。
●戦略見直し内容とアクション
戦略の見直しは、自分の部門のみで行っても良いものと、全社
又は他の部門に影響を及ぼす見直しとが発生します。
影響を他に及ぼす場合は、全体会議で調整し、再度コミットを
行います。
・戦略実行状況報告から問題と思われる課題を抽出し、その原因
を究明し、対策を練ります。
戦略の見直しを行い、戦略目標・KPI・アクションを修正、削除
追加を行います。
全体の視点を見直してシナリオを考えながら見直し検討を
行います。
・戦略の修正で対応できる場合と新たな戦略を作成して対応する
場合のいずれかを決断し、戦略マップを修正し、コミットし、実行
します。
議事録の記入方法は、画面を参照下さい。