進捗指標 KPIの設定
●戦略目標を測るKPIの設定は、非常に難しい場合も有りますが、何とか測る努力をしましょう。
戦略の実行度合いが測れないと、マネージメントが出来ません。
・結果KPI、活動KPI
で測りにくいKPI
・やった/やらなかっ
た即ちON/OFFで
測るKPI
・何かの仕組みを導入する時のKPI
・何かを作り上げ完成させるKPI
この様なKPIの時は、マイルストンでKPIの進捗を測定する進捗KPI
を使います。
(例として)
戦略目標 : 「バランス・スコアカードを採用し、マネージメントを強化する」を設定した場合、どうして測るのか。
KPIは、「バランス・スコアカードの導入」という進捗KPIを採用します。
10月からスタートし、3月までに導入を完了させる計画を立てます。
この様な場合、計画は下記のように月別に設定します。
10月 進捗率 10%
計画内容 ●バランススコアカード推進チームを設立する
●推進チームの理解を深めるためコンサルタントから教育を受ける
11月 進捗率 30%
計画内容 ●推進チームのワークショップを開始し、全社の戦略マップを完成する
12月 進捗率 50%
計画内容 ●各部門の専任者(BSCリーダー)の決定
●BSCリーダーの研修会を実施
●BSCリーダーのワークショップの実施
1月 進捗率 80%
計画内容 ●各部門のワークショップを実施し、戦略マップを作成する
●企画部門が各部門の戦略マップをチェック
●部門のコミットメントの実施
2月 進捗率 90%
計画内容 ●全社員へBSC経営を実施することをアナウンスする。
●BSC運用方法の決定
3月 進捗率 100%
計画内容 ●各部門の部門方針徹底会の実施
●戦略実行者を確認し明確にする
●4月からの本番準備
実際に戦略を実行した後、即ち進捗KPIの計画を実行した後には何処まで実施したか、そしてそれは全体の何%になるか記入します。
多分に主観的になるKPIですが、出来るだけ計画内容を詳細にする事により、客観性を持たせます。
そして少しでもよりよい測りかたを見つける努力をします。
この進捗指標は、完成すればその時点で終了します。
そしてその後このKPIは、結果若しくは活動KPIにかわり、完成された仕組みを使ってどの様な成果が出たかを測定するKPIに変わるのです。