BSC運用のポイント
経営マネジメントをBSC手法で全社または複数組織で実施する場合の運用方法として重要なポイントを説明します。
ある企業で、BSCによる経営マネジメントをスタートすることを決定し、コンサルタントが入り、数ヶ月をかけて、十数部門のマネージャーを集めワークショップを実施し、戦略を練り、戦略マップを作成しました。
しかし、作成された各部門のBSC戦略及び戦略マップは、企画の部門へのワークショップの成果発表は行ったのですが全社のマネジメント会議で使う事はありませんでした。
それは、スタート時点で、運用の方法を決めていなかった事と、それぞれの関係部門への調整及び合意が得られていなかったことが原因です。
当然のことながら、発表しない、また評価されないマネジメントシステムが継続できるはずはありません。
案の定、頓挫しました。
全社的な取り組みではなく、部門長が自組織の戦略を策定し、それが確実に実行出来る組織にする為に、BSCを活用する場合は、部門長自らがその計画及び運用方法を決めれば良い訳です。
しかし、全社若しくは複数部門で実行する場合は、専任部門若しくはグループを作り、BSC運用方法のポイントを理解し、それに沿って実行しく必要が有ります。
BSC運用方法のポイントとは、下記の5つの項目です。
1、BSC推進組織と役割を明確にする
2、BSCの完成度合いを確認する。
3、BSCによるマネジメントの方法を決定する。
4、BSCマネジメントの実践しモニターする。
5、BSCの評価とフィードバックを行う。